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鸛の巣

冷たい雨が降る中、きのうご紹介したJ0100がきょうは百合地の人工巣塔でじっとしていました。
この百合地の人工巣塔は、記念すべき巣塔です。
17年前、日本の自然界において、実に43年ぶりにコウノトリ(鸛)のヒナが誕生し、巣立った巣塔です。

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いま、コウノトリは人工巣塔でヒナを育てるのが当たり前になっています。
しかし、もちろん本来の姿ではありません。
本来は、湿地に面したマツ(松)の大木の樹上に巣を作っていました。

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花札の1月の「松に鶴」は、実はツルではなく、コウノトリです。
ツルは枝に止まることができませんし、巣は地上に作ります。
昔は、ツルとコウノトリが混同されていました。
日本全国にコウノトリはたくさんいたのです。
しかし、食糧とするため、狩猟の対象になり、どんどんその数を減らしました。
そんな中、出石藩の藩主が霊鳥として保護したことで、豊岡近辺では最後まで野生のコウノトリが残りました。

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ところが、豊岡のコウノトリにも危機が訪れます。
それは、戦争中、松根油を採るために、この地のマツの大木が伐採されてしまったからです。
マツから採れる油を戦闘機の燃料に使おうとしたのだそうです。
実際には、それは実用化されることはなかったのだそうですが・・・。
営巣のための樹木を奪われては、コウノトリも子孫を残すことができなくなりました。

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この巣塔でヒナが誕生してから17年の間に、野外でたくさんのコウノトリが誕生しました。
しかし、それらはすべて人工巣塔での営みです。
いつの日か、人工巣塔ではない、自然の樹上の巣でヒナが巣立ってくれることを願います。

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丹馬

Author:丹馬
落語と授業の合い間に生き物を中心とした写真を撮っています。
兵庫県の北部・中部がおもなフィールドです。

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