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記事一覧

屈性と傾性

久しぶりに「高校生のための生き物学習」です。このところ冷たい雨の日が続きます。雨の日のユキワリイチゲ(雪割一華)の様子です。先週の正午頃には、パッと開いてくれていたのですが、みんな花を閉じています。やや開いているものでもこの程度。ユキワリイチゲの花は、光に反応して開閉します。夜や雨の日は閉じ、明るい太陽光の下で開きます。これを「光傾性」といいます。光に対する「傾性」です。タンポポの花の開閉も同じ。...

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細胞分裂

明日・明後日は大学入学共通テストです。そこで、久しぶりに「高校生のための生き物学習」。きょうは顕微鏡写真です。タマネギの根端分裂組織(成長点)です。顕微鏡にカメラを取り付けて、画像を簡単にパソコンに取り込めるようになりました。これを教室のテレビ画面に映すこともできますし、電子ボードに投影することもできます。来年度からは、生徒がそれぞれ手元のタブレットでみることもできるようになります。↑このような細...

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柿と錐体細胞

久々の「高校生のための生き物学習」です。カキ(柿)がいい色になっています。甘柿の王様・富有柿が美味しい季節です。この頃、ほぼ毎日、食べてます。我々は可視光線として「赤~橙~黄~緑~青~藍~紫」を識別することができます。L錐体(赤錐体)、M錐体(緑錐体)、S錐体(青錐体)という3種類の錐体細胞があるからです。L錐体は「赤~橙~黄色~緑」を、M錐体は「黄~緑~青」を、S錐体は「青~藍~紫」を識別します...

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休眠打破

長ぁ~い休校措置がやっと終わり、明日から学校再開です。まだ分散登校でいつも通りではありませんが、日常が取り戻せることは嬉しいことです。そんなわけで、1か月間続けてきた「高校生のための生き物学習」もきょうでひとまず終わりにします。養父市の妙見山・名草神社の下にクリンソウの花がたくさん咲いています。園芸品種ではありません。山間部の湿潤な場所に自生しています。兵庫県では、宍粟市のちくさ高原、丹波篠山市の...

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クチクラ層

ラテン語でクチクラ(Cuticula)は英語でキューテクル(Cuticle)です。植物の葉っぱの表面を覆うのも、昆虫の外骨格も、ヒトの髪の毛の表面もクチクラといいます。クチクラ層は、生物のからだの表面を覆い、水分の蒸発を防いだり、内部を保護したりしています。このクチクラ層が特によく発達しているのが、海浜植物です。但馬の海岸では、いまハマヒルガオが一面に咲いています。熱くて乾燥していて、栄養分が少なく、潮風に吹か...

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渡り

生物が周期的に規則正しく生息地を移動する現象を渡りといいます。クジラやサケなども移動しますが、水中の場合は回遊といいます。おもに空中が渡りです。渡りというと、ツバメ、ハクチョウなどの鳥を連想してしまいがちですが、鳥だけではありません。渡りをする昆虫がいます。アサギマダラ(浅葱斑)という鮮やかな蝶です。アサギマダラを見に竹野の海岸に行ってきました。竹野浜に、いまスナビキソウの花が咲いています。中心が...

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特定外来生物

人間の活動によって、本来生育していない地域に外から運ばれて定着した生物を外来種といいます。道端には外来種がいっぱいあります。シロツメクサもヒメジョオンも外来種です。そんな外来種の中で、特に生態系に被害を与える懸念のある生物を環境省がリストアップしました。それが「生態系被害防止外来種リスト」で、全部で429種類の動植物の名があがっています。その中で水生植物は37種類。そのうちの1つが↓これです。キショウブ...

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CAM植物

「生物のからだはほんとに上手い具合にできているなぁ」なんて声をよく聞きます。でも、必ずしもそうでもありません。なんでこんな下手な設計になっているのかと思うことがあります。養老孟司先生が何かの本に「空気の通り道と食べ物の通り道が同じだからいけない!」・・・という趣旨のことを書いておられました。「だから、餅をのどに詰めて死ぬ人が出るんだ」と。まったく、その通りです。植物の気孔についても同じようなことを思...

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生態系サービス

「3密」を避け、但馬の棚田巡りをしてきました。但馬には「日本の棚田百選」に選ばれている棚田が2つあります。香美町村岡区和佐父の「西ヶ岡の棚田」と、香美町小代区貫田の「うへ山の棚田」です。百選の中に入ってはいませんが、養父市の鉢伏山中腹の「別宮の棚田」も好きな棚田です。別宮の棚田 畦の曲線が美しい棚田です。手つかずの自然だけが生態系ではありません。水田も立派な生態系の1つです。最近、生態系サービスと...

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顕性・潜性

Y高校の駐車場横にニワゼキショウ(庭石菖)が花盛りです。植えたわけではありません。勝手に生えてきてお花畑をつくっています。北米原産の帰化植物です。日当たりのいい道端でもよく見かけます。赤紫色の花を咲かせる個体と白色の花を咲かせる個体がほぼ半々に混じっています。花びら6枚で、花の直径は5~6mm。小さくて可憐な花です。花の中心部が黄色で、そのまわりが赤紫色。濃い色のスジが入っています。ここまでは共通で...

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プロフィール

丹馬

Author:丹馬
落語と授業の合い間に生き物を中心とした写真を撮っています。
兵庫県の北部・中部がおもなフィールドです。

いらっしゃい!

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