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記事一覧

秋の野芥子と小花蜂

まだまだ暑い日が続きますが、道端の季節は確実に進行しています。小さな秋を見つけました。アキノノゲシ(秋の野芥子)が淡い黄色の花を咲かせていました。舌状花のみで、筒状花はありません。花の中央の雌しべとこれを囲む雄しべがポッキーのように見えます…^^朝、開花し、夕方にはしぼんでしまいます。まだ咲きはじめですので、たくさんのつぼみが用意されています。コハナバチ(小花蜂)の仲間が全身花粉だらけになりながら、...

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蓮池のミャクミャク

大阪・関西万博の公式キャラクターの愛称は「ミャクミャク」。最初から賛否両論で、「気持ちが悪い」という声が少なからずあるようです。私もちっとも可愛らしいと思いませんし、好きになれません。ハスの実に同じような印象を持ちます。花托を顔に、種子を目に見立てて、たくさんの目を持つ妖怪のように思ってしまいます。目が多くなるほど、怖さ、気持ち悪さが増します。これをハチの巣に見立てて蜂巣(はちす)。ハチス→ハスと...

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狐の孫に来た昆虫たち

道端にキツネノマゴ(狐の孫)が花を咲かせています。花穂にはたくさんの花が用意されていますが、咲いているのは1個か2個、せいぜい3個くらい。少しずつ長い期間にわたって花を咲かせ続けます。大きさ約7mmの小さな花にいろんな昆虫たちがやって来ます。ピンク色の下唇には白い模様があります。これが蜜標(ハニーガイド)。「この奥に蜜がありますよ!」という案内板です。上唇に赤紫色がかった褐色の粒が2つ。これが雄しべ...

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牡丹蔓に来た昆虫たち

陽当たりのいい山道の脇にボタンヅル(牡丹蔓)の花が咲いていました。巻き付いた樹木を覆うように白い花をたくさん咲かせています。蜜を求めてやって来たモンキアゲハ(紋黄揚羽)。大きな翅を広げてパタパタと飛び回って吸蜜していました。これだけたくさんの花が咲いていると、吸い放題です。こちらはアオスジアゲハ(青条揚羽)。モンキアゲハより飛翔力があります。素早い動きでビュンビュン飛び回っていました。他にも、アゲ...

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台湾原産の百合

きょうは一日中、小雨。最高気温は29.3℃。やっと30℃を下回りました。きょうのNHK朝ドラ「らんまん」にその名前が登場したタカサゴユリ(高砂百合)です。牧野富太郎先生が台湾で発見し、命名した台湾原産のユリ。日本の固有種テッポウユリ(鉄砲百合)とよく似ていますが、紫色の筋が入っています。また、テッポウユリは4~5月に咲きますが、タカサゴユリは7~9月。牧野富太郎先生が台湾に調査団として入ったのは、1890年代...

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鰐梨の水耕栽培

果皮がワニの肌のようだということで、和名はワニナシ(鰐梨)。森のバターといわれるアボカドのことです。アボカドを食べて、その種子を育ててみました。水耕栽培とはいうものの、爪楊枝をさして水を入れたガラス容器の上に置いておくだけ。爪楊枝をさすのは、容器の中に落ちないようにするためですが、発芽の刺激にもなるようです。1か月前後で根と芽が出てきます。メキシコ原産の常緑樹です。立派な観葉植物になります。雌雄同...

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亜米利加凌霄花

「凌霄花」…読むことも書くことも難しいですね。ノウゼンカズラと読みます。中国原産です。よく似ていますが、こちらは北アメリカ原産のアメリカノウゼンカズラ(亜米利加凌霄花)。中国原産のノウゼンカズラと比べると、花が細長くトランペットの形。夏の青空によく似合います。もうそろそろ秋の空になってもいいのにね。↓1日1回、ポチッとお願いします。大変励みになっています。植物・花ランキング このブログの写真の無...

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黄花コスモスに来た昆虫たち

キバナコスモス(黄花コスモス)といっても、黄色い花のコスモスではありません。原産地はともにメキシコですが、コスモスとは別種です。コスモスより暑さに強く、日当たりのいいところで初夏から咲いています。やって来たのはアゲハチョウ(揚羽蝶)。ナミアゲハ(並揚羽)とも呼ばれます。夢中で蜜を吸っているようで、カメラを接近させても平気でした。こちらはクマバチ(熊蜂)。キムネクマバチ(黄胸熊蜂)とも呼ばれます。ず...

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不透明な翅の油蝉

当地で8月に最も身近なセミは、アブラゼミ(油蝉)です。「ジー」と鳴き始め、「ジリジリジリジリ…」と暑苦しい声で鳴きます。兵庫県でも瀬戸内に行くと、「シャンシャンシャン…」というクマゼミ(熊蝉)の声ばかり。同じ県内でも中部・北部ではアブラゼミが頑張っています。見慣れたアブラゼミですが、翅が不透明なセミは世界的には珍しいんだそうです。なるほど、ニイニイゼミ(にいにい蝉)の翅は半透明で、他の多くのセミの翅...

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臭木に揚羽

クサギ(臭木)という気の毒な名前がついています。でも、臭いのは葉っぱと枝で、花は甘い香りを漂わせています。その香りに誘われてやって来るのは、昼間はたいていアゲハチョウの仲間です。夜はスズメガの仲間が来るようです。↑こちらはカラスアゲハ(烏揚羽)。ちょっと翅が傷んでいますが、鮮やかな光沢の翅がきれいです。アゲハのような長い口吻でないと、蜜に届かないという構造なのでしょう。言い換えれば、クサギはポリネ...

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続・鴛鴦の若鳥

1週間前に小佐川にいたオシドリの若鳥にまた会うことができました。1週間前は5羽だったのですが、7羽に増えておりました。↑ここには6羽ですが、もう1羽は川の中にいます。川沿いの道は、近所の人のウォーキングコースになっていて、ときどき人が通ります。けれど、警戒するする様子も見せず、河原で羽繕いをしたり、水面に浮かんだりしています。このまま小佐川に棲みついてくれると嬉しいのですが…。↓1日1回、ポチッとお...

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嫁菜に来た昆虫たち

毎年のように、ヨメナ(嫁菜)に来た昆虫たちを紹介しています。でも、毎回、紹介する昆虫が異なります。それくらいヨメナにはさまざまな種類の昆虫たちがやって来ます。ヨメナは人気の大衆食堂のようです。コハナバチ(小花蜂)は種類が多くて区別が難しいので、いつも「コハナバチの仲間」と紹介しています。でも、これはアカガネコハナバチ(赤銅小花蜂)。触角が長いので雄です。金属のような光沢があります。とっても小さなハ...

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稲刈り間近

イネ(稲)の穂が垂れるようになってきました。当地では、あと1週間くらいで稲刈りが始まります。黄金色の田んぼの上を赤トンボが群れて飛びます。これはナツアカネ(夏茜)。田んぼの上を飛び続けていて、なかなか止まってくれません。アキアカネ(秋茜)はまだ標高の高いところに避暑に出かけています。アキアカネは30℃以上では生きられないそうですから、当分戻って来れそうにありません…^^垂れた稲穂の上でベニシジミ(紅小灰...

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水木の未熟な果実

枝が水平方向に伸び、樹形が美しいのがミズキ(水木)です。枝を切ると、樹液があふれ出すところからの命名です。晩春に密に咲かせていた白い花が赤紫色の果実に変わっています。この果実の色がこのあと、濃い紫色から黒色へと変化していきます。空から見ると、とっても目立つだろうと想像します。ヒヨドリなどが喜んで食べるのは、もう少しあとです。↓1日1回、ポチッとお願いします。大変励みになっています。植物・花ランキン...

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頬白の幼鳥?

そういう季節なのでしょう、最近よく幼鳥、若鳥に出会います。きょうのウォーキングで出会った幼鳥。特に警戒する素振りもなく、道端のヨモギの茎につかまって私の様子を見ています。ホオジロ(頬白)の幼鳥ではないかと思います。詳しい方、教えてください。この後も、道案内をするように私の少し前を移動していくのでした。ヒトも鳥も、幼い子は動きそのものが可愛いです。↓1日1回、ポチッとお願いします。大変励みになってい...

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百日紅と黒丸花蜂

サルスベリ(百日紅)の花にやって来たクロマルハナバチ(黒丸花蜂)の雌。地球温暖化の影響などで、個体数が減少しているそうです。環境省のレッドリストで準絶滅危惧種に指定されています。我が家の近所ではよく見かけますが・・・^^黒くて腹部の先端がオレンジ色。コマルハナバチ(小丸花蜂)より一回り大きくて20mmくらい。けっこう大きな羽音を立てて飛び回りますが、ヒトを刺したりはしません。丸っこくて可愛い、空飛ぶ縫い...

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女郎花に来た昆虫たち

畑にはよく植えてあるのですが、最近は減少しているようです、野生のオミナエシ(女郎花)。林縁の陽当たりのいい草原に咲いていて、いろいろな昆虫たちがやって来ます。たくさんいたのは、花粉と蜜を求めてやって来たコハナバチ(小花蜂)の仲間。ベニシジミ(紅小灰蝶)も吸蜜中です。よく見ると、花の裏側に獲物を狙ってクモが隠れています。さらに、このクモを狙っている昆虫たちがいます。狩人バチの一種、ムモントックリバチ...

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プロフィール

丹馬

Author:丹馬
落語と授業の合い間に生き物を中心とした写真を撮っています。
兵庫県の北部・中部がおもなフィールドです。

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