姥百合の控えめな開花
- 2020/08/09
- 21:00
林の縁に1本だけポツンとウバユリ(姥百合)が花を咲かせています。

山ではよく見かけるのですが、平地で見かけるのは珍しいのではないかと思います。

高さは人の背丈くらいです。太い茎の先端に水平に7つの花を咲かせていました。
ユリ科ですが、他のユリの仲間のように花びらを大きく開くことはしません。
緑色っぽい白い花びらを控えめに開きます。近づくといい香りがします。
雌しべがいちばん長くて、それに沿うように雄しべが6本並んでいます。
雄しべの長さは4種類で、雌しべの長さに近いのが1本、その後ろに2本、2本、1本と続きます。
花びら6枚のうちの1枚が雌しべ、雄しべの上に覆い被さっています。
通路は狭く、訪花昆虫はかならず雌しべ・雄しべの下側を通るように設計されています。
ポリネーターはたぶんマルハナバチの仲間だと思います。
昆虫が蜜を求めて花の奥に潜り込むとき、その背中に確実に花粉をくっつける作戦なのでしょう。
花を大きく開花しないのも、その効率を上げるためだと思います。
この花に昆虫が潜り込む瞬間を撮りたいと以前から思っているのですが、なかなか機会に恵まれません。
今朝、この写真を撮った場所に行ってみたら、綺麗に刈り取られていました^^;
お盆の前に、皆さん、家の周りの草刈りをされていますので、しかたありません。
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