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飛水産卵

道路脇の細い水路でオオシオカラトンボ(大塩辛蜻蛉)が産卵中です。

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水面近くにいる黄色いのが雌、その上の草に止まっている青いのが雄です。

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シオカラトンボの雄の複眼は緑色をしていますが、オオシオカラトンボは黒っぽい褐色です。
後翅の付け根の部分が黒っぽいのと、体色が鮮やかなので区別できます。

雌が産卵している間、雄はつねに警護をしています。
雌を守っているというよりも、他の雄に雌をとられないように見張っています。
というのは、雄が見張っていないと別の雄に雌をさらわれてしまうからです。
雌は何度も交尾でき、最後に交尾した雄の精子と受精した卵を産みます。
だから、交尾した後もちゃんと見張っていないと、雄は自分の遺伝子が残らないのです。

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こちらが雌。シオカラトンボの雌とよく似た色で、雄とは全然違う色をしています。

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腹部の末端を水につけると、次の瞬間、水を前方に跳ね飛ばしながら産卵します。
雌のからだはブレていますが、からだの前に跳ね上がる水を撮ることができました^^
跳ね上げた水の先端に受精した卵が入っているはずです。
こうやって、前方の水面上の植物などに卵をくっつけるのです。
飛水産卵(ひすいさんらん)と呼ばれます。実に器用なことをやってのけます。
素早い動きで、けっこう遠くまで飛ばします。

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コメント

Re: No title

> みみさん、おはようございます。
スゴ技でしょ。チャンスがあれば、今度は水が飛ぶ様子を真横から撮りたいと思います。
雌雄で色も違うし、模様も違います。お互いに同種だとわかるのが不思議ですね。

No title

こんばんは~
とっても器用でスゴ技の持ち主なんですね~

メスとオスがこんなにも違うと 同じ種類だとはわかりませんでした~

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丹馬

Author:丹馬
落語と授業の合い間に生き物を中心とした写真を撮っています。
兵庫県の北部・中部がおもなフィールドです。

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