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雄性先熟の桔梗

きのう、キキョウで有名な兵庫県香美町香住区の遍照寺にお邪魔してきました。
漢字で書くと「桔梗」。木偏に「更」に「吉」ということで、幸運を招く花だそうです。
キキョウの花は雄性先熟です。先に雄しべが成熟し、その後、雌しべが成熟してきます。
境内にたくさん咲いているキキョウの花を時間経過の順に並べてみました。

IMG_2056.jpg

↑これが開花直前。英語でバルーン・フラワーと呼ばれる通り、紙風船のようです。

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開花直後の花の中心部です。5本の雄しべが中央の雌しべにピタリとくっついています。
この時期が雄性期で、雄しべの葯からは花粉がモコモコとあふれ出しています。
中央に少しだけ青く見えるのが雌しべです。

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雄しべが雌しべに花粉を預けて、雌しべから離れていきます。
このやり方は、以前にご紹介したホタルブクロと同じやり方です。
ホタルブクロもキキョウ科の植物です。
コハナバチの仲間がやって来て、雌しべについた花粉を食べています。
からだにはいっぱい花粉がついています。

IMG_2160.jpg

↑こちらの花の雄しべはかなり枯れてきています。
コハナバチはしつこく花に滞在して、花粉を持ち去っていきます。
青い雌しべが露出してきました。でも、まだ雌しべは成熟していません。

IMG_2064.jpg

花粉がなくなる頃、やっと雌しべが成熟して雌性期になり、柱頭が5つに裂けます。
雄性期と雌性期を分けることによって、自家受粉を避ける上手いしくみです。

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Author:丹馬
落語と授業の合い間に生き物を中心とした写真を撮っています。
兵庫県の北部・中部がおもなフィールドです。

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