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渦紫陽花とウイルス進化説

アジサイの季節もそろそろ終わりに近づいています。
名残を惜しみながら、きょうはウズアジサイの写真です。

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子どもの頃、こんなアジサイを見た記憶がありません。
だから最近出回ったものかと思っていたら、江戸時代からある園芸品種だそうです。
アジサイの花にこんなに接近して見ることはなかったので、気がつかなかったのでしょう。
ガク片がクルンと渦を巻くように丸まっているので、ウズアジサイ(渦紫陽花)。
親しみを込めてオタフクアジサイ、ピンク色のものはオカメアジサイとか、バイカザキ(梅花咲き)アジサイともいうそうです。

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アジサイの花はガク片・花びら5枚が基本ですが、4枚のもの、3枚のものもあります。
ガク片の形も、お椀のように深いもの、お皿のようなもの、平らなものなど、いろいろです。
左右対称とは限らないし、花のひとつずつが違う表情を見せていて楽しくなります。

こんな可愛いアジサイがどうやって誕生したのかというと、ウイルスの感染によるのだそうです。
ガクアジサイがウイルスに感染し、ガク片がクルンと丸まってしまう病気になったらしいのです。
これを見つけた江戸時代の園芸家が「これは面白い!」と園芸品種として定着させたというわけです。
ウイルスが遺伝子を持ち込み、形質を変化させてしまったのです。

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「ウイルス進化説」という理論があります。
ダーウィンの自然淘汰説を否定し、生物の進化はウイルスの感染によって起こるという説です。
首の短いキリンの化石はあっても、中間型のキリンの化石は見つかりません。
キリンの首は徐々に長くなったのではなくて、ウイルスの感染によって一気に長くなったのだ!
・・・というのが、ウイルス進化説。
信じるかどうかは別として、ウズアジサイの存在はその証拠になるかもしれません。

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丹馬

Author:丹馬
落語と授業の合い間に生き物を中心とした写真を撮っています。
兵庫県の北部・中部がおもなフィールドです。

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