銚子ヶ谷湿原の杜若
- 2020/06/18
- 21:00
妙見山から蘇武岳の頂上付近を通る蘇武林道を走ってきました。
蘇武岳(海抜1074m)を過ぎてすぐのところに銚子ヶ谷(ちょうしがたに)湿原があります。
ここにカキツバタ(杜若)の大群落があり、いまが見頃です。
山頂近くに約15haもの湿原があることも驚きです。
国内でも屈指の大規模なカキツバタ群落で、兵庫県の天然記念物に指定されています。
シカの食害から湿原の植物を守るため、網で囲まれて保護されています。
めいっぱい近づいてもこの程度ですが、遠くから全体像を眺めた方がこの湿原の価値がわかります。
土壌中の花粉の分析で、約4000年前からここにカキツバタが生育していたことがわかっています。
カキツバタ群落は日当たりがよく十分な水がないと生育できません。
しかし、周囲のスギが大きくなり、日陰になる部分が増えてきました。
また、スギが水を吸う関係で、湿地への水の供給量が減っていることがわかりました。
そこで、スギを適度に間伐し、湿地を維持する活動が行われています。
あと2週間はもたないと思います。見るならお早めに。
「銚子ヶ谷カキツバタ群落」の案内板があり、林道から歩いて2分でつきます。
養父市八鹿町の日光院から香美町村岡区の県道4号へ抜けるコースがお勧めです。
脇道にそれるとかなりのオフロードになりますのでお気をつけください。
1日1回、↓ポチッとお願いします。大変励みになっています。
このブログの写真の無断使用をお断りします。
スポンサーサイト