4月から山を彩ってきたヤマツツジの花もそろそろ終わりの季節です。
カラスアゲハが来ていましたが、落ち着きなく、次から次へと花を飛び移っていました。
きっともう蜜の分泌量が少ないのでしょう。
昆虫採集が大好きだった子どもの頃、捕虫網を片手にカラスアゲハを追いかけた記憶があります。
追いかけて追いかけて、やっとカラスアゲハが止まったのがウシの糞の上でした。
すくい上げて見事にカラスアゲハを捕らえたものの、捕虫網が汚れてしまいました。
しかし、汚れてもなんのその。カラスアゲハを捕らえたあの興奮はいまでも鮮明に覚えています。
カラスアゲハの翅の色は、翅に色がついているのではなくて、光の干渉によって色が見えます。
いわゆる構造色というやつです。CDやシャボン玉に色がついて見えるのと同じです。
見る角度によって、青色に見えたり、緑色に見えたり・・・。
カラフルで美しく、これを見るだけでワクワクします。
ミツバチやモンシロチョウは赤色を認識する視細胞がありませんが、アゲハにはあります。
それどころか、アゲハには色を識別する視細胞が6種類もあるのだそうです。
ヒトの場合は3種類ですが、アゲハはその2倍もあるのです。
そして、可視光の範囲が広く、ヒトが見える赤色~紫色に加えて紫外線まで見えます。
だからアゲハは、花の上部の蜜標も見ながら、こんな赤い花にもやって来るのです。
というよりも、ヤマツツジはアゲハを招くために、この色、この形をしているのかもしれません。
↑アゲハのからだにちゃんと花粉が付着しているのが確認できます。
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