コメント
Re: タイトルなし
おはようございます。いつもありがとうございます。励みになります。
空気が綺麗な証拠! いいですね。
ウメノキゴケ、この辺では多く見かけますが、空気がきれいだからなんですね~よかった~(*^^*)
そして、なんて逞しい植物なんでしょう(*^^*)Nice❗
問題のこたえ、アとウにしときます~(^_^ゞ💦
休校状態が続く中、「高校生のための生き物学習」も4週間目に入ります。
学習に役立つというだけでなく、できるだけ美しい写真をアップしたいと心掛けています。
しかし、きょうの主役はなかなか美しいというような表情を見せてくれません。
サクラの木に止まったサトキマダラヒカゲ。
…ではなくて、きょうの主役は、幹にへばりついた灰色っぽい緑色のウメノキゴケです。
コケという名前がついていますが、コケ植物ではありません。地衣類です。
地衣類は日本に約1800種類もあるそうですが、有名なのはウメノキゴケだけ。
大学入試でも、地衣類の中で名前が出てくるのはウメノキゴケしかありません。
地衣類というのは、菌類(カビ・キノコの仲間)とシアノバクテリアや緑藻類が共生したものです。
菌類は光合成ができませんが、シアノバクテリアなどと共生することで栄養的に自活できます。
2種類が合体することでかなり過酷な環境でも生きられるようになります。
野外の石仏や墓石、石段の表面、ガードレールなどにも張りついています。
耐乾性、耐寒性、耐熱性にも優れ、他の植物が生育できないような場所に進出できます。
極寒の極地にも、有毒ガスが漂う火山の噴火口周辺にも地衣類の仲間が生育しています。
ただ、ウメノキゴケは自動車の排気ガスには弱いようです。
通行量の多い道路の街路樹を見ると、道路側にはほとんどついていないこともしばしばです。
だから大気汚染の指標になります。
樹木にへばりついていても、樹木から栄養を奪っているわけではありませんので無害です。
盆栽では、むしろ地衣類がついていると老樹の風貌が出て価値が上がります。
コガラがウメノキゴケの間に入り込んだ虫をほじくり出して食べていました。
地衣類は、生態系を豊かにするのにも貢献しています。
火山の噴火で溶岩が流出して無植生になったとき、まず最初に進出してくるのが地衣類です。
地衣類は、一次遷移の先駆種の代表です。逞しいこと、この上なしです。
さて、きょうの問題です。先駆種に関する大学入試の問題から。
問 種子植物の先駆種のもつ特徴として適当なものを、次のア~カのうちから2つ選びなさい。
ア 小形の種子を大量につけ、風散布する。 イ 大形の種子をつけ、重力散布する。
ウ 枝は盛んに分枝し、多くの芽をもつ。 エ 火事に対する耐性が強い。
オ 多量の窒素・リンなどの栄養を要求する。 カ 窒素固定細菌と共生する。
きのうの問題の答え…エ
(イチゴ、リンゴのような果実は動物に食べらることで種子を散布する動物散布です。)
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