テントウムシが続きました。ここらでまた花に戻ります。
タンポポは黄色いものと思っている人が多いようです。
でも、我が家の近所では外来のセイヨウタンポポを除くと、多くは白いタンポポです。
セイヨウタンポポは1904年に北海道に入ったのだそうです。それが全国に広がりました。
したがって、100年くらいまではこの辺りではタンポポは白いものがふつうだったのです。
シロバナタンポポ(白花蒲公英)といいます。そのまんまです。
小佐川の土手に、ほぼシロバナタンポポのみという大きな群落があります。
その中に黄色い花を3つ見つけました。黄色いシロバナタンポポです^^
周辺にカンサイタンポポなどの黄色い在来種は見当たりません。

そのうちの2つは、↑このように並んで咲いていました。
同じ個体かどうかは掘ってみないとわかりませんが、たぶん別個体です。
つぼみを包んでいた総苞片や葉っぱの特徴はシロバナタンポポと同じです。
花が黄色くなっているだけで、シロバナタンポポだと思われます。

1枚目の写真の1つをアップしたものです。周辺部の舌状花がやや白っぽいです。
シロバナタンポポは倍数体で5nですので、単為生殖で殖えていきます。
他の黄色いタンポポと交雑したものとは考えにくいです。

少し離れたところにある、もう1つの黄色いシロバナタンポポです。こちらは全体が黄色です。
ただ、セイヨウタンポポやカンサイタンポポの黄色とは違って、ちょっと穏やかな黄色です。
ふつうのシロバナタンポポは、シロバナと言っても全部が白いわけではありません。
隣のシロバナタンポポを見るとわかるように、雌しべ・雄しべ・花びらの一部は黄色です。
つまり、黄色い色素(カロテノイド)を合成できないわけではないのです。
白い花はいったん合成したカロテノイドを分解していると考えられます。
そして、黄色いシロバナタンポポは、その分解能力を失った突然変異なのでしょう。

突然変異だとすると、花を黄色くする(白くしない)遺伝子があって、それは遺伝するはずです。
そこで、この種子を採って、来年どんな花を咲かせるか調べてみようと考えました。
とりあえず、この黄色い個体に目印をつけておこうと思って、夕方ここに行ってみると…
土手一面、草刈り機できれいに刈り取られておりました。あぁ…。
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