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並天道の遺伝

このブログには、現役の高校生も昔の高校生も訪問してくれています。
そこで、きょうはナミテントウ(並天道)の遺伝についてのお話。
きのう紹介したように、ナミテントウにはいろんなタイプの模様があります。

namitentou2-1.jpg

この辺りで最も多いのが「二紋型」。↑これです。
そして、多くはありませんが、↓こういう「紅型」もいます。

namitentou2-2.jpg

この「二紋型」と「紅型」を両親として交雑すると、次代は↓こうなります。
「変形二紋型」です。不思議でしょ。

namitentou2-3.jpg

ややこしそうですが、実は理屈は簡単なのです。このブログで初めて、図を描いて説明します。
↓この図で、Aが「二紋型」、Bが「紅型」です。
Aの図とBの図の黒い部分だけに注目して重ね合わせてみてください。
どちらか一方が黒ければ黒くなります。もちろん両方が黒ければ黒くなります。
つまり、両方とも赤いところだけが赤くなるのです。
すると、Cの図になります。これが「変形二紋型」です。

nami-iden.png

つまり、「変形二紋型」は「二紋型」と「紅型」の黒いところが両方重なったものなのです。
Aの遺伝子型をAA、Bの遺伝子型をaaとして、Aとaに優劣関係がないと考えます。
すると、Cの遺伝子型はAaとなり、両親の黒い部分を両方とも受け継ぎます。
したがって、Cの「変形二紋型(Aa)」どうしを交雑すると次代は・・・
「二紋型(AA)」:「変形二紋型(Aa)」:「紅型(aa)」=1:2:1 となります。

昔の高校生の皆さん、懐かしいでしょ。

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コメント

Re: No title

>ayaさん
コメント、ありがとうございます。いつも、素晴らしい写真を拝見しております。
このあたりでは二紋型は多いのでよく出会います。
紅型と変形二紋型は同じ場所で偶然見つけました。運が良かったみたいです。

No title

こんにちは。

へぇぇ~~~
おもしろいですね。
こんなことがあるのですか。

それにしても二紋型、紅型、変形二紋型と
よく写真を撮られましたね。👏




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丹馬

Author:丹馬
落語と授業の合い間に生き物を中心とした写真を撮っています。
兵庫県の北部・中部がおもなフィールドです。

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