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苦虫の並天道

ナナホシテントウ(七星天道)からナミテントウ(並天道)へバトンタッチ。

namitentou0.jpg

↑この写真の上にいるのがナナホシテントウ、下にいるのがナミテントウ。大きさは同じくらいです。
ナナホシテントウもよく見かけますが、ナミというくらいだから、ナミテントウもよく見かけます。
ともに幼虫のときも成虫になってもアブラムシを大好物にしています。
そして、ともに攻撃されると死んだふりをして、黄色い嫌な臭いの体液を出します。
この液にはアルカロイドが含まれていて、有毒です。
テントウムシを食べた鳥は慌てて吐き出し、苦悶の表情を浮かべるとか。
「苦虫を噛み潰したような顔」とは、このときの鳥の表情だという解説を読んだことがあります。
鳥に表情があるとは思えませんが、話としては面白いです。

namitentou1-1.jpg

ナミテントウには、同じ種とは思えないほど、いろいろな模様のものがいます。
1枚目のナミテントウは黒地に赤い紋が2つある「二紋型」。この辺でいちばん多いタイプです。
2枚目の↑このナミテントウはオレンジ色地に黒い紋の「紅型」。
ほかに「四紋型」や「斑紋型」、それぞれの変形型など、とにかくさまざまです。
↓こちらはカメノコテントウ。ナミテントウより大型で別の種です。テントウムシはややこしい。

namitentou1-2.jpg

テントウムシの仲間は、カブトムシやホタルなどと同じ甲虫類に分類されます。
前翅が硬化していて、がっちりからだをガードしています。

namitentou1-3.jpg

でも、前翅を広げると、何だか弱々しい感じです。
嫌な臭いや有毒の苦い体液、そして警告色で、めいっぱい自分を守って生きています。

それにしても、後翅の薄くて大きいこと!
これがきちんと折りたたまれて、前翅の内側に収納されているんです。

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Author:丹馬
落語と授業の合い間に生き物を中心とした写真を撮っています。
兵庫県の北部・中部がおもなフィールドです。

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