標準和名はゲンゲ(紫雲英)といいます。
でも、ここでは敢えて親しみを込めてレンゲソウ(蓮華草)と書きます。
僕が子どもの頃は、↑これがごくふつうの春の風景でした。
田植えの早期化と化学肥料の消費で、いまはあまり見られなくなりました。
レンゲソウは根粒菌と共生しているため、空気中の窒素を取り込むことができます。
緑肥として田んぼにすき込み、窒素肥料の代わりに利用してきました。
レンゲ畑(ほんとはレンゲ田んぼだけど・・・)の主役はミツバチです。
やって来たのはセイヨウミツバチです。どこかの養蜂場から飛んで来たようです。
ミツバチがレンゲソウの花の下の花びら(舟弁)に乗ると、隠れていた雌しべと雄しべが現れます。
ミツバチが蜜を吸おうと、上の花びら(旗弁)の下側に頭を突っ込んでいきます。
すると、雄しべの花粉がミツバチのからだにくっつきます。
その決定的瞬間を撮ることができました!
ミツバチがいままさに、蜜をチューチューと吸っている瞬間です。
舟弁が大きく下に押し下げられ、雌しべ、雄しべが現れています。
10本の雄しべのうち少なくとも2本の雄しべの葯がミツバチのからだに触れています。
こんなふうに舟弁を押し下げるという芸当は、モンシロチョウなどにはできません。
花粉の運び屋として積極的にミツバチを選んだ結果がこの形を生んだのでしょう。
レンゲソウを真上から見ると、花茎の先端に輪生するように、すべての花が外側を向いて並んでいます。
1つの花で吸蜜したミツバチは、すぐ隣の花に水平移動をすればいいわけです。
↓1日1回、ポチッとお願いします。 大変励みになっています。
植物・花ランキングこのブログの写真の無断使用をお断りします。
- 関連記事
-
スポンサーサイト