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根雨の鴛鴦

落語仲間の情報に刺激されて、オシドリ(鴛鴦)を見に行ってきました。
目的地は鳥取県の日野町根雨のオシドリ観察小屋。早朝4時に我が家を出発です。
出発時のカーナビの到着予想よりも40分くらい早く、午前7時22分に観察小屋に到着。

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観察小屋の小窓を開けて見えるこの光景にワクワクします。ほんの20mほど先です。
ホシハジロとコガモが少数混じっていますが、ほとんどがオシドリの雄と雌です。

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左が雌、右が雄です。地味な雌と対照的に艶やかな雄。世界一美しいカモです。
オシドリの場合、卵を抱くのも雛を育てるのもすべて雌の仕事。
雄は子育てにはいっさい関わりません。こんな目立つ格好では雛が危険にさらされます。
雄が美しいのは雌にアピールするため。

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雄は気に入った雌のそばへ行くと、オレンジ色のイチョウ羽を立てて気を引きます。
上半身を持ち上げて、胸の白い部分を前に突き出すポーズで、からだを大きく見せます。
美しさは健康であることの証。子孫を残すために、雌は健康な雄を選びます。
雄の美しさの進化は、雌が美しい雄を選ぶことによってもたらされた性淘汰の結果です。

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芋の子を洗うがごとき、オシドリの「おしくらまんじゅう」です。
観察小屋のすぐ前にまかれたドングリが浅瀬の川底に沈んでいて、その争奪戦です。
ドングリがあることはわかっているのに、観察小屋のほうになかなか近づきません。
それでも何羽かが恐るおそる近寄ってきてドングリを食べ始めると、徐々にその数が増えていきます。
やがて、この「おしくらまんじゅう」状態。
そこへ、すぐそばに架かる鉄橋に列車がやってきました。
その音に驚いたオシドリたちは…

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いっせいに飛び立ちました。…かなりの臆病者、小心者です。
目立つ色彩だからこそ臆病。臆病だからこそ美しく進化し、生き残ってきたのかもしれません。

きょうは残念ながら曇り。晴れていればもっと美しい姿が撮れたと思います。
今度は晴れた日にお邪魔します。また、来年。

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丹馬

Author:丹馬
落語と授業の合い間に生き物を中心とした写真を撮っています。
兵庫県の北部・中部がおもなフィールドです。

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