湛水田の幾何学模様
- 2020/02/09
- 21:00
きのうに続いて、六方田んぼの写真です。
冬期湛水を行っている田んぼの枯れ穂が面白い幾何学的な模様をつくり出しています。
この田んぼでコガモ(小鴨)たちが餌を採っています。
冬期湛水を行うと微生物やイトミミズが増えます。
微生物やイトミミズが増えると、表層に発酵した状態のトロトロ層を形成します。
この層にイネの生育に役立つ成分が多く含まれます。
しかも、水田雑草の種子はこの層の下に埋没するため、その発芽を抑制するそうです。
冬期湛水はたくさんの水鳥たちを呼び寄せます。
水鳥たちは水田雑草やその種子を食べてくれます。
つまり、冬期湛水は、水田雑草の抑草、除草に役立ちます。
さらに、水鳥の糞が施肥効果をもたらします。
除草剤などの農薬の使用を減らし、肥料の量も減らせるというわけです。
冬期に降水量の多い日本海側の地域に合った、大変メリットが大きい農法です。
生物の多様性を維持するためにも、冬期湛水の面積をもっともっと広げていきたいものです。
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