近所のお宅のソシンロウバイ(素心蝋梅)がいい香りを放っています。
まだつぼみがあるものの、傷んだ花びらが目立ちます。
近づいてみると、緑色の金属光沢のあるキンバエの仲間が数匹。
キンバエというと、動物の死骸や糞にたかり、病原体を媒介する衛生害虫というイメージ。
しかし、そういう面だけでハエを悪者扱いしてはいけません。
昆虫は変温動物ですから、気温が低すぎたり高すぎたりすると活動できません。
一般に、15℃以上で活動し、10℃以下では越冬状態に入るといわれています。
きょうの当地の最高気温は12℃、最低気温は8℃でした。
したがって、ハエは一般的な昆虫よりもかなり低い温度で活動できることがわかります。
ミツバチやチョウが現れるまでのこの時期、ハエが重要な花粉の運び屋になるのはこのためです。
暖冬でハエが運ぶ花粉が増え、冬に咲く植物たちの受粉率は上がることでしょう。
温暖化によって、昆虫たちの活動範囲は時間的にも地理的にも広がっています。
大阪と鹿児島の年平均気温の差は約1℃、大阪と那覇との差は約3℃です。
もし、年平均気温が1℃上昇すると、大阪に棲む昆虫は鹿児島と同じ状態になると予想されます。
もし、3℃上昇すると、大阪に棲む昆虫は沖縄並みになり、植物も・・・。
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