彩を添える縁起物
- 2019/12/29
- 21:00
今年はお宮の当番で、きょうは朝からお飾りをつける作業をしてきました。
鳥居の上に大きなしめ縄を飾り、鳥居の両柱に松竹梅とナンテン(南天)を飾ります。
「難を転ずる」という縁起物というだけでなく、ナンテンの果実の赤が入ることで彩がよくなります。
ナンテンは中国原産です。古い時代に日本にやってきて、山でもよく見かけます。
庭に植えてあったものが野生化したと思われます。
今シーズンはまだ平地での積雪がありませんが、雪が降るとナンテンの果実は小鳥たちの餌として貴重です。
ナンテンの葉っぱには防腐効果、殺菌効果があるというので、赤飯を戴くと必ずナンテンの葉っぱが添えられていました。おそらくいまもそういう風習が続いていると思います。
ナンテンの生の葉っぱからは微量ながらシアン化水素が発生するのだそうです。
いわゆる青酸ガスです。猛毒ですが、微量なので人体には影響はないのでしょう。
昔の人の智恵は大したものだとつくづく感心します。
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