殖える鳴門沢菊
- 2019/12/27
- 21:00
淡路島の南の海岸沿いの道を走っていると、道端に黄色い花がたくさん咲いています。
但馬では見かけないキク科の花です。この季節に鮮やかな黄色の花は大変目立ちます。
地元の方に、ナルトサワギク(鳴門沢菊)というのだと教えていただきました。
徳島県鳴門市で発見されたので、ナルトとついていますが、マダガスカル原産の帰化植物です。
淡路島は鳴門海峡を挟んで鳴門市の対岸ですから、すぐに分布域に入ったのでしょう。
年中花を咲かせ、風で種子を散布し、旺盛な繁殖力を持つため、世界中に広がっているようです。
根から他の植物の発芽を抑制する物質を分泌する、アレロパシーという作用を持ちます。
この作用で在来種を駆逐していくので、南米やハワイ、オーストラリアでも問題になっているとか。
多額の予算を使って、この植物の駆除を行っているそうです。
葉っぱも茎も根も、アルカロイドを含むためシカも食べません。
引き抜くしか対処のしようがないのですが、引き抜いたものをそのまま放置してもアレロパシーの作用は失われないそうですので、焼却処分までしなければなりません。
面倒な植物が入り込んできたものです。
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