欅の褐葉と落葉
- 2019/11/28
- 21:00
本格的に寒くなってきました。植物たちも冬支度です。
気温が低くなると光合成が十分できません。家計でいうと収入が減るわけです。
そこで支出も減らして冬を乗り切ろうというのが落葉樹の作戦です。
樹形が美しいケヤキ(欅)の褐葉です。
なぜ、落葉する前に紅葉や褐葉、黄葉が起こるのでしょう。
それは、緑の葉っぱをそのまま落としたのではもったいないからです。
例えば、クロロフィルの中にはMg(マグネシウム)が含まれています。
生物にとってMgは重要な元素。クロロフィルだけでなく一部の酵素の成分にもなっています。
これを捨てたのではもったいない!
そこで、クロロフィルを分解して、Mgなどをいったん枝のほうに移動させます。
これが落葉樹の葉っぱが秋に緑色でなくなる理由です。
褐色になったケヤキの葉っぱが枝から切り離され、風で飛ばされていきます。
枝に移動したMgは、来年の春、新緑をつくりだすのに再利用されます。
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