雄性先熟の竜胆
- 2019/11/07
- 21:00
ハチ高原のリンドウ(竜胆)を見てきました。
リンドウの場合、一面に青紫色の世界が広がる・・・なんてことはありません。
群生することはなく、登山道の脇のススキの根元にポツン、ポツンと花を咲かせています。
釣り鐘状の花をいくつかまとめて咲かせます。花びらの先端は5つに浅く裂けています。
花は陽が当たっているときだけ開き、夜や雨の日は閉じています。
花の中を覗き込むと、雄しべが5本。雌しべを覆い隠すように真ん中に集まっています。
花の咲き始めはこの状態で、雄しべが先に成熟して花粉をつくります。
やがて、雌しべが成熟してくると、柱頭が2つに裂けて受粉が可能になります。
このとき雄しべは、花びらにくっつくほど外側に反り返ってしまいます。
こうして、リンドウは巧みに自家受粉を避けているのです。
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