茶の木の花と雀蜂
- 2019/10/27
- 21:00
チャノキ(茶の木)の花が咲いています。
チャノキは自家不和合性の強い、つまり自家受精をしにくい植物です。
種子をつくるためには、花粉をよそから運んできてもらう必要があります。
チャノキの花には、ツバキやサザンカと同様にたくさんの雄しべがあります。
中央に雌しべが1本あるはずですが、雄しべが多すぎてよく見えません。
雌しべが隠れるほど雄しべだらけにしているのは、実はチャノキの作戦です。
チャノキの花にキイロスズメバチがやって来ました。あっちにもこっちにも。
たくさんのキイロスズメバチがチャノキの花に頭を突っ込んでいます。
キイロスズメバチの目当ては花粉ではなく、蜜のようです。
蜜を求めて雌しべの基部に頭を突っ込んでいくと、からだに花粉がいっぱいくっつくことになります。
チャノキの作戦、大成功。
こちらは黒っぽいコガタスズメバチです。やはり頭を花に突っ込んでまさぐっています。
小型というほど小さくはありません。オオスズメバチに対しての命名だそうです。
怖そうな色をしていますが、本来は攻撃性の低いスズメバチです。
刺激しなければまず刺されることはありません。
それに、↑これは触角が長いので雄です。雄なら針がありません。
針は産卵管なので、針を持っているのは雌だけなのです。
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