秋の宝石、野葡萄
- 2019/10/24
- 21:00
秋色の1枚です。
紅葉を背景にノブドウ(野葡萄)の果実を撮ってみました。
ノブドウはつる性の落葉低木です。巻きひげで他の植物にからみついて伸びていきます。
果実の色はさまざまです。
青色、淡い紫色、紺色、赤紫色、・・・。大きさもさまざまで揃っていません。
果実の中にはそれぞれ2個ずつ種子が入っています。
本来の果実の色は白色なのだそうです。でも、白いものは滅多にありません。
ブドウタマバエやブドウガリバチなどの幼虫が寄生していて、その影響で発色するのだそうです。
宝石のように美しいものもあります。
食べたことはありませんが、食べても美味しくないそうです。
ハエやハチの幼虫が寄生していると知ると、ますます食べる気は起こりません。
しかし、ツグミやメジロ、ヒヨドリなどはこの実を食べにやって来ます。
ひょっとすると、鳥たちに食べさせて種子を散布させるために、ノブドウはわざとハエやハチを招いて果実を色とりどりに発色させているのかもしれません。
白色よりも色がついているほうが美味しそうに見えますからね。
とすると、ハエやハチとの関係は、寄生ではなくて共生ということになります。
生きものどうしの関係は、奥が深くて面白いです。
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