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背高泡立草と蜜蜂

セイタカアワダチソウ(背高泡立草)が花粉症の原因になると思っておられる方があります。
が、それは誤解です。
花粉症の原因になる植物は、スギやヒノキ、ブタクサ、イネ科の植物など、すべて風媒花です。
風媒花は、風に乗りやすい軽く小さな花粉を多量に散布します。

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セイタカアワダチソウは虫媒花です。ハナバチ、ハナアブなど、たくさんの昆虫がやって来ます。
昆虫のからだに付着して運ばれますので、風媒花の花粉よりも大きく、数は少なくなっています。
セイヨウミツバチ(西洋蜜蜂)もセイタカアワダチソウが大好きなようです。
蜜も吸いますし、後脚には大きな花粉団子をつけています。

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セイタカアワダチソウは明治時代の末に、観賞用として日本に持ち込まれたようです。
それが野生化して、いまや日本中に広がってしまいました。
根から周囲の植物の成長を阻害する物質を分泌するアレロパシーと呼ばれる作用をもちます。
この作用で大群落をつくり勢力を拡大してきました。
でも、アレロパシーは自身の生育も阻害し、結局はススキなどにとって代わられることになります。

IMG_4744.jpg

同情の余地はありますが、やはり嫌われ者のセイタカアワダチソウです。
自分で食べたわけではなく聴いた話で恐縮ですが、ミツバチが集めるセイタカアワダチソウの蜜は、とっても美味しいのだそうです。
ただ、特有の匂いがあって好き嫌いがあるそうです。これはぜひ食べてみたいものです。

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丹馬

Author:丹馬
落語と授業の合い間に生き物を中心とした写真を撮っています。
兵庫県の北部・中部がおもなフィールドです。

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