建屋の左巻榧
- 2019/10/09
- 21:00
北垣国道(きたがきく にみち)さんという養父出身の政治家がおられました。
幕末の志士で、後に高知県令(現在の県知事)、徳島県令を経て、京都府知事になった方です。
琵琶湖疎水を完成させて、京都の近代化に貢献したと高く評価されています。
この北垣国道さんの生家に立つヒダリマキガヤ(左巻榧)です。
兵庫県には国指定天然記念物の巨木が8本ありますが、そのうちの3本は養父市にあります。
「建屋(たきのや)のヒダリマキガヤ」はそのうちの1本です。
樹齢約800年。地元では「かやのきさん」と、さん付けで呼ばれています。
樹高約26m、幹周り約7.4mだそうです。
枝を大きく広げているので、抜群の存在感です。
カヤとしては西日本最大、カヤの変種ヒダリマキガヤとしては日本一の巨木です。
カヤは暖温帯に生育する常緑針葉樹です。
カヤの実からは高級な食用油が得られるので、昔はカヤの実一升と米一升が物々交換されたとか。
地元のかやの木保存会の皆さんがカヤの実を収穫し、販売されます。
勝手に拾うと叱られますが、いまは収穫された後なので、実は1つも落ちていません。
ヒダリマキというのは、種子の外皮にあるスジが左巻きになっているということです。
この場合の左巻きは、種子の尖った方を上にして横から見たときに右肩上がりになっていることです。
根を覆う土が硬くなるのを防ぐため、幹の近くは立ち入り禁止です。
所在地:兵庫県養父市能座548
アクセス:北近畿自動車道の養父ICから県道70号を南へ、車で約11分。
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