fc2ブログ

記事一覧

有毒蝶に擬態

近所の畑にフサフジウツギ(房藤空木)が植えられています。
初夏から花が咲き始め、10月になってもなお咲いています。
フサフジウツギは別名バタフライブッシュとも呼ばれ、この花にチョウがよく集まります。

IMG_3914.jpg

フサフジウツギにツマグロヒョウモンがやって来て、盛んに蜜を吸っていました。
ツマグロヒョウモンは、このあたりではよく見かけるヒョウモンチョウの仲間です。
雄と雌でずいぶん模様に違いがあります。↑こちらが雄、そして↓こちらが雌です。

IMG_3916.jpg

雌は前翅の端が黒くなっていて雄よりも美しく目立ちます。
この目立つということが重要で、有毒の蝶・カバマダラに擬態しているのだそうです。
毒を持たないくせに「毒を持っているぞ!」と鳥などの天敵にアピールしているわけです。
けれど、カバマダラは奄美大島以南に分布する蝶です。
分布が重なっていない地域では、擬態の効果は期待できません。

IMG_3927.jpg

ツマグロヒョウモンも元々は南方系の蝶でしたが、温暖化に伴って分布域を北に拡大しています。
1980年代には近畿以西にしかいなかったのですが、2000年代には関東北部にも進出したそうです。
その後、富山・新潟でもよく見かけられるようになったとか。
近々新潟に行きます。新潟でツマグロヒョウモンを探してみたいと思います。

↓1日1回ポチッとよろしくお願いします。大変励みになっています。

このブログの写真の無断使用をお断りします。

関連記事
スポンサーサイト



コメント

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

丹馬

Author:丹馬
落語と授業の合い間に生き物を中心とした写真を撮っています。
兵庫県の北部・中部がおもなフィールドです。

いらっしゃい!

ご訪問、ありがとうございます。