山薄荷の蜜標
- 2019/10/02
- 21:00
いま、林道脇はヤマハッカ(山薄荷)の花盛りです。
青紫色の小さな唇形花が節ごとにかたまってつきます。
ハッカという名前がついていますが、ハッカのような爽やかな香りはありません。
葉っぱを取って揉みつぶしても特に匂いを感じられませんでした。
花の上唇弁は4裂して立ち上がり、その中央に紫色の斑点があります。
この斑点が「この先に蜜がありますよ!」という蜜標(ハニーガイド)です。
下唇弁が前に突き出し、内側に雄しべ・雌しべを包んでいます。
蜜標に誘われて昆虫がやって来て下唇弁に乗るとこれが下がり、昆虫のからだに花粉がつくという構造です。
しかし、やって来たのはチャバネセセリ。
長い口吻を伸ばして蜜を吸います。花粉はほとんどからだにくっつきません。
今度は大きなオオフタオビドロバチがやって来ました。
竹筒の中に泥で仕切りをした巣をつくるハチです。
大きな頭を花の中に突っ込んでいきます。
口の周りには花粉がいっぱいくっついていることでしょう。
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