蕎麦の花の2タイプ
- 2019/09/21
- 21:00
ソバ(蕎麦)の花が満開です。心地よく吹いてくる秋風にソバの花が揺れています。
チョウやハナバチ、ハエ、ハナアブの仲間たちがたくさん飛び回っていました。
ソバの花は、花びら5枚、雄しべは8本で可愛らしい赤い葯がついています。
雌しべは1本ですが、先端は3つに分かれています。
ソバの花をアップすると、花に2つのタイプがあることがわかります。
ソバの花にキイロスズメバチがやって来ました。
雌しべと雄しべの長さに注目すると、↑この花の雌しべは雄しべの葯よりも上に飛び出しています。
こういうタイプの花を、「長花柱花」といいます。
それに対して、↓こちらの花の雌しべは雄しべよりもかなり短くなっています。
こういうタイプの花を「短花柱花」と言います。
1つの株の花はすべて同じで、どちらかのタイプになっています。
長花柱花をつける株と短花柱花をつける株の比は、1:1です。
ソバでは、異なるタイプのものでないと受精が起こりません。
ソバの蜜を吸うキイロスズメバチの顔をアップしてみました。
からだにたくさん花粉がくっついています。特に、口のまわりは花粉だらけです。
その口の先端のほうにくっついているのは長花柱花の花粉で、それは短花柱花の雌しべの柱頭につきやすくなります。
反対に、口の上のほうにくっついているのは短花柱花の花粉で、それは長花柱花の雌しべにつきやすくなります。
こうしてハチは、ソバの花の雌しべに別のタイプの花粉を届けることに貢献しています。
本人は何も知らないんですけれど^^
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