恋路を邪魔する小灰蝶
- 2019/09/11
- 21:00
道端のオランダハッカの葉っぱの上でヤマトシジミ(大和小灰蝶)が交尾中でした。
シジミチョウの中で最もよくみかけるのが、このヤマトシジミです。
翅の表面は、雄は青色、雌は黒っぽくて、雌雄でまったく異なります。
しかし、裏面は模様もほとんど同じで単独でいると区別がしにくいです。
でも、雌雄で少し色が違います。雄は少し青みがかっていて、雌は少し黄色みがかっています。
上の写真↑では、左が雌、右が雄です。
交尾中のペアのところへ、別の雄がやって来ました。
他人の恋路を邪魔するやつはどこにでもいるんですね。
交尾中の雌雄の位置が入れ替わりました。↑左側が雄、中央が雌。右側が邪魔雄です。
邪魔雄は懸命に雌にアピールしています。
「おいおい、何をするんだよ!」と、交尾中の雄は翅を広げて追い払おうとします。
しかし、邪魔雄はしつこく雌に迫ります。
雌は翅を閉じたままで、黒っぽい表面をほとんど見せません。
したがって、ヤマトシジミの雄に配偶行動を起こさせる刺激は、雌の翅の裏面の色のようです。
我々にとっては、翅の表面のほうがはるかに雌雄を区別しやすいのですが、ヤマトシジミの雄にとっては、この黄色っぽい翅の裏面が魅力的なのでしょう。
邪魔雄は雌に夢中で、交尾中の雄の姿は目に入っていないのかもしれません。
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