栄養を横取り、南蛮煙管
- 2019/09/02
- 20:30
落語の出番をいただいて東京の目黒に行ってきました。
2日目の午前中、ホテルの近くに国立科学博物館付属自然教育園があるので立ち寄ってきました。
入園料310円。65歳以上、18歳未満は無料です。東京都民はいいですね。
都心に森があり、きちんと整備され、植物名の札がつけられ観察しやすくなっています。
水辺のススキ群落の手前にナンバンギセル(南蛮煙管)が群生しています。
ススキなどのイネ科植物の根っこに寄生する植物で、日本中に生育する植物です。
しかし、ふつうは背の高いススキに覆われているので、こんなふうに道端から見えることは稀です。
管理者がススキを刈って、見えるように写真が撮りやすいようにしてくださっているわけです。
ナンバンと言っても西洋からやって来たわけではありません。日本の在来種です。
形が西洋のキセル(マドロスパイプ)に似ているということからの命名です。
花は赤紫色。褐色に紅紫色のスジが入っているのはガク、その下は花柄です。
茎は地下にあって、葉っぱはありません。クロロフィルがないので光合成ができません。
ススキなどの根っこから栄養分を吸い取って生きてます。
ずぼらな生活をしていても、子孫を残すことには懸命です。
黄色いのは雌しべの柱頭です。その大きさにびっくりです。
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