溝隠しの鎌首
- 2019/08/22
- 21:00
溝を隠すほど茂ることからミゾカクシ(溝隠し)。
でも、最近の溝はコンクリートで固められていますから、なかなか溝を隠すほどには茂りません^^
田んぼの脇で細々と生きている水田の雑草です。
とってもユニークな形の花を咲かせます。花の大きさは1cm程度です。
花びら5枚のうち2枚は横向きに、3枚は下向きです。
多くの花は放射相称ですが、この花は左右相称。
3枚の花びらと向かい合うようにヘビが鎌首をもたげたような構造があります。
これが雄しべと雌しべです。雌しべは内部にあって、外側は雄しべが筒状になっています。
ヘビの頭に見える部分は、雄しべの葯が合着したもので、この中に花粉が入っています。
↑これは雄性期の花です。ヘビの舌のように白い毛が2本出ています。
やって来た昆虫がこの毛に触ると、花粉が出てくるしくみになっています。
花粉が全部出てしまうと、雌性期に変わります。
内部から雌しべの花柱が伸びてきて、↑このように柱頭が顔を出します。
自家受粉を避ける工夫がこんな小さな花にも見られます。
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