百日紅の作戦
- 2019/08/13
- 21:00
散れば咲き 散れば咲きして 百日紅 (加賀千代女)
狩人に 追いかけられて さるすべり (落語「魚の狂句」)
夏から初秋まで長く花が楽しめるので「百日紅」とよばれますが、1つの花がずっと咲いているというわけではなくて、次々に新しい花が開いていきます。加賀千代女の観察眼は素晴らしい。
クマバチが花粉を求めてやってきました。
縮れた花びら6枚、雌しべ1本、雄しべがたくさん。
つぼみの中に小さく小さく畳み込んで、これだけのものが入っていたわけです。
サルスベリの花はマジシャンのようです。
2種類の雄しべがあります。
1種類は、黄色い大きな葯をつけた短い雄しべです。この葯では昆虫の餌となる花粉をつくります。
もう1種類は、長い雄しべです。紫色の葯が花の内側を向いています。この葯で受粉用の花粉をつくります。
昆虫が餌用の花粉を食べている間に、その背側に受粉用の花粉をくっつけるという作戦です。
確かに、クマバチの背側に黄色い花粉がいっぱいくっついていました。
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