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赤い果実2019・その1

落語では「人参」という生薬がよく登場します。「三枚起請」とか「文違い」などに出てきます。

とにかく高額で庶民には手に入らない薬ですが、これさえあれば重い病気も治せるという扱いです。

この「人参」は野菜のニンジンと違って、いわゆる「高麗人参」。

中国の東北部や朝鮮半島に自生する植物です。和名はオタネニンジン(御種人参)といいます。

徳川吉宗が朝鮮からその種を取り寄せ、各地の大名に分け与えて栽培を奨励したことからの命名です。


そのオタネニンジンに似ているのがこれ。日本のトチバニンジン(栃葉人参)です。

村岡の林の中で見つけました。


IMG_0675.jpg


外形がオタネニンジンに、葉っぱがトチノキの葉っぱに似ているということからの命名です。

根の形はオタネニンジンとはまったく違います。


IMG_0676.jpg


6月から花が咲き始め、いまはもう果実がなっています。

果実の先に雌しべの花柱が2本残っています。

このトチバニンジンの根もオタネニンジンに勝るとも劣らない生薬になるそうです。


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コメント

Re: 薬効植物

> かぐや姫さん
エゾウコギ! 別名、シベリア人参ですね。見たことはありませんが。
いつも、珍しい動植物を紹介していただいて、楽しく拝見しています。
今後ともよろしくお願いします。

薬効植物

初めまして。
最近実家地元でエゾウコギの花を見ました。
やはりオタネニンジンのように薬効があるそうです。

さらにトチバニンジンと言うのもあるとは。
半分黒くなる赤い実が面白いですね。

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Author:丹馬
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兵庫県の北部・中部がおもなフィールドです。

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