燕小灰蝶と駒繋
- 2019/07/08
- 21:00
きのう紹介したコマツナギ(駒繋)の花ですが、別の場所の花です。
コマツナギの花では、ハナバチがやって来ると、竜骨弁に隠れていた雌しべ・雄しべがパチンと跳ね上がるしくみになっているということを、きのうご紹介しました。
コマツナギの花にツバメシジミ(燕小灰蝶)がやって来ました。
さて、雌しべ・雄しべは跳ね上がるのか?
やって来たのは翅の表面が黒っぽいので雌のようです。
ツバメシジミは幼虫もコマツナギの花や蕾を食べます。
幼虫も成虫も、一生を通じてコマツナギのお世話になっているようです。
吸蜜するツバメシジミを正面から見るとよくわかるのですが、ツバメシジミは目的の花の竜骨弁や翼弁にはまったく触れることなく、雌しべの基部に口吻を差し込んでいます。
だから、これでは雌しべ・雄しべが跳ね上がることがありません。
花粉の運搬にはまったく貢献せずに蜜を吸うのですから、コマツナギにしてみれば蜜泥棒です。
アリもやって来ましたが、アリの力では竜骨弁を押し広げるのは難しそうです。
コマツナギが来てほしいのはハナバチですが、招かない来客もたくさんあるようです。
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