花蜂を待つ靫草
- 2019/06/29
- 21:00
神鍋山の登山道でいま一番目立つのがウツボグサ(靫草)です。
昔、武士が背負った弓矢を入れる容器を靫(うつぼ)といったそうです。
茎の先端の角張った花穂がそれに似ているということでの命名です。
匂いは特に感じられませんがシソ科の花らしい唇形の花です。
キチョウが長い口吻を伸ばして吸蜜しています。でも、花粉の運搬にはあまり役立っていません。
こちらはウツボグサにやって来たホソヒラタアブです。ホバリングが上手です。
ウツボグサの花に止まりますが、花の奥まで入り込むことなく飛び去っていきました。
こちらも花粉の運搬には役立っていないようです。
ウツボグサの花を下から見ると、上唇の内側に雌しべ1本と雄しべ4本が見えます。
トラマルハナバチがやって来て上唇を持ち上げて長い口吻を花の奥に突っ込んでいきます。
このとき、上唇の内側の雄しべの花粉がトラマルハナバチの頭にくっつきます。
ウツボグサが待っているのはこういう昆虫たちなのです。
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