体外消化の松藻虫
- 2019/06/24
- 21:00
田んぼの畦を歩くと、オタマジャクシがバシャバシャと音を立てて泳ぎ出します。
こういう農薬の使用量が少ない田んぼでは餌が豊富でトンボが多くなります。
そうすると、イネの害虫のウンカの発生が抑えられるという研究結果を聞いたことがあります。
そんな田んぼで、マツモムシ(松藻虫)を見つけました。
水生のカメムシの仲間ですが、泳ぎ方がユニーク。何しろ背泳ぎですから。
腹面に空気をいっぱい蓄えているから、腹側が軽くなってひっくり返って泳ぎます。
後肢が長くて、これをボートのオールのように使います。けっこう高速です。
前肢と中肢が比較的短いのは獲物を捕まえるためです。
自分より大きなオタマジャクシも捕まえます。
捕まえたら口吻を突き刺して、麻酔毒と消化液を注入します。
肉を食べるのではなく、からだの外で消化して、溶けた肉汁を吸うのです。
マツモムシに刺されると、強烈に痛いのはそのためです。
触らないで、そっとユニークな泳ぎを観察しましょう。
↓1日1回ポチッとよろしくお願いします。大変励みになっています。
このブログの写真の無断使用をお断りします。
- 関連記事
-
-
可愛い紅小灰蝶 2019/07/02
-
軽くて強引 2019/06/27
-
体外消化の松藻虫 2019/06/24
-
デルタ翼機のような蝶 2019/06/18
-
田君川の河蜻蛉 2019/06/15
-
スポンサーサイト