矢筈豌豆の防衛作戦
- 2019/05/10
- 21:00
矢の後ろの端っこを矢筈(やはず)と言います。
矢筈に付いている矢羽の形に葉っぱが似ているというので、ヤハズエンドウ(矢筈豌豆)。
これが正式の和名ですが、カラスノエンドウという名前のほうが一般的です。
「烏の豌豆」かと思ったら「烏野豌豆」なんですね。中国では「野豌豆」というのだそうです。
果実(豆のさや)が黒いからカラスだろうと思います。
原産地は古代オリエントや地中海沿岸で、昔は作物として栽培していたのだそうです。
したがって、食べられずはずですが、食べたことはありません^^
ヤハズエンドウの花はマメ科の花らしい構造をしています。
表からは雄しべや雌しべは見えません。花びらを押し下げると雄しべや雌しべが顔を出します。
ハナバチがやって来て、花をこじ開けて蜜を吸っています。
このハナバチの名前がわかりません。わかる方、教えてください。
ヒゲナガハナバチの仲間? それともコシブトハナバチの仲間でしょうか?
ヤハズエンドウには花だけでなく、葉っぱの付け根の所に蜜腺があります。花外蜜腺といいます。
この蜜を求めて、ヤハズエンドウにはアリがたくさんやって来ます。
アリがウロチョロすることによって、葉っぱを食べるガの幼虫などがつきにくいのです。
葉っぱを守るためにヤハズエンドウがとった巧妙な防衛作戦です。
↓1日1回ポチッとよろしくお願いします。大変励みになっています。
このブログの写真の無断使用をお断りします。
- 関連記事
-
-
世界に広がる春咲山芥子 2019/05/12
-
崑崙草と昆虫たち 2019/05/11
-
矢筈豌豆の防衛作戦 2019/05/10
-
山藤と深山挵 2019/05/06
-
藤は熊蜂媒花 2019/05/04
-
スポンサーサイト