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矢筈豌豆の防衛作戦

矢の後ろの端っこを矢筈(やはず)と言います。
矢筈に付いている矢羽の形に葉っぱが似ているというので、ヤハズエンドウ(矢筈豌豆)。
これが正式の和名ですが、カラスノエンドウという名前のほうが一般的です。

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「烏の豌豆」かと思ったら「烏野豌豆」なんですね。中国では「野豌豆」というのだそうです。
果実(豆のさや)が黒いからカラスだろうと思います。
原産地は古代オリエントや地中海沿岸で、昔は作物として栽培していたのだそうです。
したがって、食べられずはずですが、食べたことはありません^^

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ヤハズエンドウの花はマメ科の花らしい構造をしています。
表からは雄しべや雌しべは見えません。花びらを押し下げると雄しべや雌しべが顔を出します。

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ハナバチがやって来て、花をこじ開けて蜜を吸っています。
このハナバチの名前がわかりません。わかる方、教えてください。
ヒゲナガハナバチの仲間? それともコシブトハナバチの仲間でしょうか?

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ヤハズエンドウには花だけでなく、葉っぱの付け根の所に蜜腺があります。花外蜜腺といいます。
この蜜を求めて、ヤハズエンドウにはアリがたくさんやって来ます。
アリがウロチョロすることによって、葉っぱを食べるガの幼虫などがつきにくいのです。
葉っぱを守るためにヤハズエンドウがとった巧妙な防衛作戦です。

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丹馬

Author:丹馬
落語と授業の合い間に生き物を中心とした写真を撮っています。
兵庫県の北部・中部がおもなフィールドです。

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