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雨中の著莪

養父市八鹿町の今滝地区にシャガ(著莪)の大群落があります。
京都府綾部市老富町の大群落には及びませんが、十分に観光資源になるのではないかと思います。

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シャガは中国原産で、縄文か弥生かわかりませんが、かなり昔に日本に持ち込まれました。
ところが、日本に持ち込まれたものは三倍体で、種子ができません。
したがって、日本に生育するシャガはすべて遺伝的に同じクローンなのです。
誰かが運び、植えたものです。

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中国には二倍体のものがふつうにあって、いろいろな変異があるそうです。
そして、二倍体のものと四倍体のものが混じっているところもあるそうです。
そこでは二倍体と四倍体の親から生まれた三倍体が存在するはず。
昔、誰かがこの三倍体を日本に持ち帰ったのだろうと想像します。
二倍体のものより花が大きく、立派に咲いていたのでしょう。

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中国から持ち込んだ目的は何だったのでしょう?
薬になったのか、食用にしたのか、観賞用だったのか、宗教的な意味があったのか?
そのあたりが謎ですが、日本各地に人為的に広がっていきました。

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だから、シャガの生えているところは必ず人が住んでいたところです。
歴史ロマンを秘めたシャガの花です。

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Author:丹馬
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