よっ、さっても綺麗ぇな
- 2019/04/24
- 21:00
いつもの散歩道にトキワイカリソウ(常盤錨草)の花が咲いています。
花の形はイカリソウとそっくりですが、イカリソウと違って冬も光沢のある葉っぱをつけています。
イカリソウは太平洋側、トキワイカリソウは日本海側に分布します。
我が家の近くで見られるのは赤紫色の花ですが、白色の花もあるようです。
船を固定する錨に似ているところからの命名です。
しかし、我々がよく目にする錨は爪が2本です。
イカリソースのマークの、ポパイの腕の入れ墨の、あの形です。
なぜ、この花の形から錨を連想したのでしょう?
不思議に思って調べてみると、江戸時代の日本の錨は爪が4本だったんですね。
ついでに、石製のものを「碇」、金属製のものを「錨」と書くということも知りました。
江戸時代には鉄製の四爪錨を製造して使っていたそうです。
上方落語「遊山船」に「よっ!さっても綺麗ぇな錨の模様」というセリフが出てきます。
この錨の模様は、2本爪ではなく、きっと4本爪の錨の模様なのでしょう。
4本の爪に見えるところは「距」と呼ばれ、ここに蜜が溜まっています。
マルハナバチなどがかなり花の奥に頭を突っ込まないと蜜が得られません。
花粉を確実に運んでもらうためのトキワイカリソウの巧妙な作戦です。
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