下向きの花の作戦
- 2019/04/14
- 21:00
神鍋山に登ってきました。
登山道の脇にナガバモミジイチゴ(長葉紅葉苺)の花がたくさん見られます。
キイチゴの仲間の代表的な存在で、初夏には橙黄色の美味しい果実がつきます。
モミジイチゴは東日本に、ナガバモミジイチゴは西日本に分布すると言われます。
その違いは葉っぱの形にあるのですが、↑この葉っぱが長いようには思えません。
両者の区別がよくわかりませんが、西日本なので一応ナガバモミジイチゴにしておきます。
林の縁から登山道の側に茎が伸び、白い花が1個ずつ下向きに咲いています。
下向きに咲く花にはふつう蝶は止まれません。
口吻の長い蝶は花粉を運ぶ確率が低いので、蝶の訪花をお断りしているわけです。
ナガバモミジイチゴが訪れて欲しいのはマルハナバチの仲間でしょう。
でも、やって来たのはビロードツリアブです。春だけ現れるもふもふのアブです。
ホバリング(停止飛行)の名手です。羽を動かすスピードが速すぎて写りません。
ホバリングしながら、口吻を花に突っ込んで吸蜜しています。
ビロードツリアブの口吻はとっても長いので、花粉はほとんどからだにくっつきません。
ナガバモミジイチゴの作戦通りには事が運ばないようです。
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