馬酔木の戦略
- 2019/03/08
- 21:00
アセビ(馬酔木)の花が満開です。
アセビの花の色は白色が基本です。
自生しているものにも稀にピンクのものがあるようですが、これは園芸品種です。
自生しているアセビより花の数も多くて豪華です。
可愛い花をいっぱいつけるアセビですが、有毒植物です。
ウマが食べると酔ったように足をふらつかせるので馬酔木と書くと言います。
でも、自然状態でウマがアセビを食べるとは思えません。シカも食べませんから。
アセビの落ち葉には他の植物の成長を抑制する物質が含まれています。
この作用をアレロパシーといい、この物質をアレロパシー物質といいます。
だから、アセビの下には他の植物が育ちにくいのです。
有毒物質で動物には食われないようにし、アレロパシー物質で他の植物を寄せ付けないようにしようという、アセビのしたたかな戦略です。
馬酔木という名の居酒屋の看板をときどき目にします。
申し訳ないですが、私は食中毒を連想してしまいますので入りたいとは思いません。
命名者はきっとアセビが有毒植物であることをご存知ないのでしょう。
いや、アレロパシーまでご存知で、同業他店を寄せ付けないという願いが込められているのかもしれません・・・^^
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