仏の座の作戦
- 2019/03/05
- 21:00
田畑の畦や道端にホトケノザ(仏の座)の花が目立つようになりました。
近づいてアップで見れば、なかなか可愛い花です。
他のシソ科の花とおなじように筒状の唇形花で、花びらは上唇と下唇に分かれます。
下唇は3裂し、中央の裂片はさらに2つに分かれます。ここが昆虫たちの足場になります。
下唇には、濃い紫色の斑点があります。蜜標(ハニーガイド)です。
蜜標の斑点の大きさや形には花によって微妙に違いがあるようです。
しかし、いずれも「この先に蜜がありますよぉ」とアブやハナバチに伝える花からのメッセージです。
蜜は筒状の花の奥にあります。
蜜標に導かれてやって来た昆虫たちが頭を突っ込むと、上唇の内側にある葯に触れます。
これで昆虫の頭や背中に花粉がくっつくという仕掛けになっています。
蜜標は上方から見つけやすいですが、葯はかなり下からのぞき込まないと見えません。
昆虫たちには葯の存在を隠しているのかもしれませんね。
昆虫がやってくるのをじっと待っているクモがいました。
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