栴檀の獄門台
- 2018/12/31
- 21:00
「ふたなり」という上方落語に「栴檀の森」というのが登場します。
上の村に金を借りに行きたいのですが、センダンの森が恐ろしくて行けないというのです。
「栴檀の森」といっても、おそらくセンダンがたくさんあるというわけではありません。
センダンに代表される森ということだと思います。
センダンの木は大きく、目立ちやすいので森の名前になるのでしょう。
この時期のセンダンは葉をすべて落とし、果実だけが目立ちます。
黄緑色の状態でもう熟しているようですが、ヒヨドリがたまに食べに来るくらいです。
センダンは、インドでは邪気を払うという樹木ということになっているのですが、
日本にやって来たときに、どこをどう間違ったのか、獄門台の木ということになってしまいました。
打ち首になった罪人の首を乗せる台です。
そう考えるとと、「栴檀の森」がとっても恐ろしい森に思えてきます。
2018年は、たくさんの死刑が執行された年になりました。
2019年が平和な年になることを願って…。
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