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紅葉2018・その2

ずいぶん前にトンネルが開通したため、もうほとんど車が通らなくなった峠道を走ってみました。
その道端で、とっても色鮮やかに紅葉した木を見つけました。

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帰宅して調べてみて、ヤマコウバシ(山香ばし)だとわかりました。
クスノキの仲間で、葉っぱを揉むと強い香りがするので、ヤマコウバシというのだそうです。
さっそく揉んでみたら、なるほど香ばしい匂いがします。

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この木、とっても不思議な植物です。
雌雄異株ですが、日本には雌株ばかりで、雄株はないらしいのです。
なのに、ちゃんと↓このように果実ができて種子ができるんです。

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紅葉するとしばらくして落葉するのがふつうですが、ヤマコウバシは春まで落葉しません。
冬の間も葉っぱをつけているので、「落ちない!」ということで受験生のお守りになるとか。
でも、春になると落ちるんですけれど・・・。

IMG_9002.jpg

常緑樹とは何かというと、「1年中緑色の葉っぱが見られる樹木」です。
1枚の葉っぱに注目すれば、それが落ちないわけではなくて必ず寿命があります。
クスノキの葉っぱの寿命は1年と少し。でも、木全体としては常に緑色ですから常緑樹です。
一方、落葉樹の多くは、春に新しい葉っぱをつけ、秋に紅葉し落葉します。
紅葉したまま葉っぱを春まで落とさないヤマコウバシは、常緑樹と落葉樹の中間的な存在です。

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丹馬

Author:丹馬
落語と授業の合い間に生き物を中心とした写真を撮っています。
兵庫県の北部・中部がおもなフィールドです。

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