梅鉢草の作戦
- 2018/09/29
- 21:00
きのうに続いてウメバチソウです。
きのうはウメバチソウの仮雄しべに注目しましたが、きょうは雄しべに注目です。
ウメバチソウの雄しべは5本あります。大きな黄色の葯があり、ここで花粉がつくられます。
5本の雄しべは同時に成熟するのではなく、1本ずつ成熟していきます。
まず1本の雄しべの花糸が伸びて、そのあと反り返ります。この雄しべだけが花粉を出します。
上の写真では、2番目の雄しべの花糸が伸び始めています。
1日に1本ずつ雄しべが成熟し、反り返っていきます。
上の写真は最初の雄しべが反り返ってから4日目です。
1番目と2番目に反り返った雄しべの先の葯はもうなくなっています。
この翌日、最後の1本の雄しべが反り返って花粉を放出します。
すべての雄しべが反り返ると、雌しべの柱頭が現れます。
こうして雄しべと雌しべの成熟する時期をずらすことで、ウメバチソウは自家受粉を避けています。
受粉すると、やがて雌しべの子房が緑色になり、大きく膨らんできます。
この時期になると、もう花びらはかなり傷んでいます。
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