梅鉢の紋のような梅鉢草
- 2018/09/28
- 21:00
ウメバチソウを見にハチ高原に行ってきました。
小代越から高丸山に向かう登山道の脇にたくさん咲いています。
落語の「狸賽(たぬさい)」に梅鉢紋というのが出てきます。
サイコロの5を「梅鉢の紋みたいなやっちゃ、天神さんの紋や」と説明します。
梅鉢紋はウメバチソウの花を家紋にしたのではありません。
ウメの花をデザインしたのが梅鉢紋で、この梅鉢紋のような花だからウメバチソウです。
早い話が、ウメバチソウはウメに似た花なのですが、僕はウメよりも美しいと思います。
黄色の大きな葯がついているのが雄しべですが、花粉をつくらない仮雄しべが5本あります。
この仮雄しべが細かく枝分かれして、それぞれの先端に玉のような腺体をつけています。
腺体の色は中心部に近いものは黄色、外側は白色。その並びが芸術的です。
ウメバチソウの花にはよくアリが来ています。
そのアリの行動を観察していると、仮雄しべの基部を盛んに舐めているのがわかります。
雌しべではなく、どうやら仮雄しべが蜜を分泌しているようです。
花粉はつくらなくても、みごとに昆虫を誘引する役割を果たしている仮雄しべ。
その美しさに、アリでなくても惹かれます。
本来の雄しべにも子孫を残すための巧みなしくみがあるのですが、それはまた別の機会に。
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