小さな小豆
- 2018/09/12
- 21:00
道端にヤブツルアズキの黄色い花が目立つようになってきました。
アズキ(小豆)は、このヤブツルアズキを改良してできたものだそうです。
黒く熟した細長いさやの中を見ると、10個前後の種子が入っています。小豆よりも小さい豆です。
マメ科植物の花は独特の形をしていますが、ヤブツルアズキの花はさらに面白い形をしています。
雄しべや雌しべは、下側の竜骨弁という花びらに包まれていますが、これが大きくねじれています。
これに左右の翼弁と呼ばれる花びらが巻きつき、包みます。
だから、左右非対称で、雄しべや雌しべは外からまったく見えません。
これは、花粉媒介をミツバチなどごく一部のハチに限定し、確実に受粉させるための作戦です。
吸蜜に来たミツバチなどが竜骨弁に止まって押し下げたときだけ、花が開くしくみになっています。
チョウや小さなハチでは花は開放されません。マメ科植物の中でも特に進化した形です。
ところが、この上手をいく者がいます。ミツバチより大きなクロマルハナバチです。
花の裏側から口をブスッと突き刺して蜜を吸い取ります。
花粉媒介には貢献しませんので、ヤブツルアズキにとっては迷惑な話です。
クロマルハナバチは盗蜜の名人です。
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