悪茄子
- 2018/08/22
- 21:00
神鍋高原のゲレンデにナスとよく似た花が咲いていました。
ナスと違って、茎や葉っぱに鋭いトゲがいっぱいついています。ワルナスビです。
アメリカからやってきた帰化植物で、いまや全世界に広がっている厄介者です。
ワルナスビの命名者は牧野富太郎先生。
植物をこよなく愛する牧野先生がワルと名付けたのには、それなりの理由があります。
まず、この鋭いトゲ。バラのトゲよりも強力です。
ミニトマトのような果実がなりますが、有毒です。家畜が食べると中毒死するそうです。
さらに旺盛な繁殖力。
牧野先生、自宅の畑に植えたところ、はびこって始末に終えなくなってしまいます。
そこで、根絶しようとするのですが、引き抜いても引き抜いても地下茎が残って芽を出します。
ついに隣家の畑に侵入してしまいます。
牧野先生に「ヤクザもの」とまで言わしめたワルナスビ。除草剤も効きにくいそうです。
神鍋高原では地元の自然愛好家の皆さんがワルナスビの撤去作業をしておられます。
地上部を刈り取り、種をつくらないようにすることと、雪が降る前に土を掘り、根を取り除くという地道な作業を繰り返します。
それでも簡単には除去できません。
ワルナスビが悪いわけでもないのですが、ワルナスビが繁殖することによって追いやられる植物のことを考えると、何とかしなくっちゃと思います。
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