単子葉なのに網状脈
- 2018/08/08
- 21:00
道路沿いの林の中にウバユリが何株か花を咲かせているのを見つけました。
薄暗い林床で、緑がかった白い花がひときわ目立ちます。
ウバユリは、どうも被写体にしたいという意欲を起こさせる花ではないですね。何となく。
これより大きく花が開くわけでもないし、花びらの先の赤紫色の斑点が可愛くないような…。
でも、ちょっと変わった植物だと知って興味を持ちました。
そもそも、ウバユリ(姥百合)という名前は、花が咲く頃、葉がないということに由来します。
葉(歯)がないという洒落なんです。ウバザクラも同じです。
ところが、葉っぱは必ずしもないわけではなくて、ちゃんとあることも多いんです。
きょう出会ったウバユリにも、根元のほうにハート型の葉っぱがたくさんありました。
変わっているのは、この葉っぱの葉脈です。ウバユリはユリ科、つまり単子葉類です。
単子葉類の葉っぱの葉脈は平行脈と学習したのに、ウバユリは双子葉類のような網状脈なのです。
実は、単子葉類、双子葉類は、子葉の数で分けるのであって、葉脈では定義されません。
単子葉類には平行脈のものが多いというだけなんですね。
ウバユリは単子葉類の中の例外的な存在なのです。
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