朱色の山野草
- 2018/08/06
- 21:00
フシグロセンノウ、漢字で書くと節黒仙翁。
葉っぱが出る部分がやや太く節のようになっていて、この部分が黒っぽいのでフシグロ。
センノウの仲間です。仙翁というのは、京都の嵯峨の仙翁寺の山で発見されたことにちなみます。
園芸品種のような朱色の花ですが、林床に咲く野草です。
野草にしては珍しい色ですし、暗い林床で目立ちますから、盗掘されやすいのかな。
県によっては絶滅が危惧されています。
花をアップすると、雄しべが10本。中心部に鱗片と呼ばれる構造が10個あります。
雄しべ10本のうち外側の5本が先に出てきた雄しべです。
その花粉がなくなる頃、内側から次の5本の雄しべが出てきます。2段構えです。
この写真の段階では、雌しべはまだ見えません。
雄しべが先に成熟して、そのあと雌しべが現れます。自家受粉を避けるしくみです。
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